すけたろう日記 手さぐりスタート!低学年からの中学受験

すけたろう日記 手探りスタート! 低学年からの中学受験準備

公立中高一貫中学受験、2026年の受験(受検)に向けて、低学年からどんなことを学び、体験していったらいいか。子供と共に奮闘するパパの記録です。夫婦フルタイムでの共働きという制限の中、精一杯のサポートをしてあげたいなと思っています。

都立中高一貫校 報告書についての考察

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報告書とは 

都立中高一貫校受検の一般枠では、”適性検査”と”報告書”の合計点数で合否が決まります。

”適性検査”というのは当日実施されるペーパーテスト、”報告書”というのは、昔は”通知表”と言っていたものですね。

この報告書、都立中高一貫校を受検するにあたっては、無視できない存在です。今日はそれを考察してみます。

まず、例年6月ころに東京都教育委員会のウェブ上で報道発表資料として、「東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目」が公表されます。

 令和3年度入学者のための実施要項・同細目は↓コチラです。

令和3年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)

 

 これは、必ずチェックしておきましょう!!

超重要です。前年からの変更点があれば、この段階で公表されます。決して塾に頼り切らないことです。

 

そして、報告書の配点については、各学校によって異なるので、各学校のウェブサイトで確認する必要があります。こちらは少し遅れて9月ころに公表されるようです。

下表が令和3年度の配点です。報告書のウェイトが高いところでは30%、低いところでは18%となっていますが、おおむね2割程度の影響があります

桜修館だけ3割の影響があるので注意が必要でしょうね。

 

  適性検査 報告書
小石川 75% 25%
桜修館 70% 30%
立川国際 80% 20%
南多摩 80% 20%
三鷹 80% 20%
白鷗附属 80% 20%
両国附属 80% 20%
武蔵附属 75% 25%
富士附属 82% 18%
大泉附属 80% 20%

 

実際の報告書

こちらが実際の報告書です。こちらも公表されているものです。どのような情報が受検する中学校に行くのか、知っておくことは重要です。

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報告書

要項・同細目に記載されていることで重要ポイントをピックアップ

都の教育委員会で公表されている”東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目”を見てみます。重要なところを抜き出しました。

 

1.記載者以外の複数の教職員が小学校児童指導要録等と照合し、確認する。

 

※ 担任の先生だけではなく、それ以外の先生の目も入るというわけです。

 

2.評定は、各教科の学習の状況に応じて小学校学習指導要領に示された各教科の目標に照らして、その実現状況を総括的に評価し、3,2,1の3段階で記入する。この場合、「十分満足できる状況と判断されるもの」を3、「おおむね満足できる状況と判断されるもの」を2、「努力を要する状況と判断されるもの」を1とする。

 

※ つまり、相対評価ではなく、絶対評価というわけです。ただし、”十分”とか、”おおむね”とか、かなり先生の主観的要素は入りそうですし、相対的な要素も入り込む余地がありそうです。先生もカンペキではありませんから。

 

3.報告書には次の(1)から(7)までの事項を記載する。(1)学籍の記録、(2)学習の記録、(3)総合的な学習の時間の記録、(4)特別活動の記録、(5)行動の記録、(6)出欠の記録、(7)総合所見

 

※ この中で、入学者決定に影響するのは、(2)の「学習の記録」のみです!! 

つまり各教科の3段階の評価のみということです。

学級委員をやってリーダーシップを発揮したとか、ボランティア活動を頑張ったというのは、評価の対象外です。 

では、なぜ、特別活動の記録や総合所見なんかを書かせるのでしょうね。先生の手間が増えるだけじゃないか??

私が思うには、「学習の記録」との整合性なんだと思います。

 

例えば、社会科の評定の観点として”社会的事象への関心・意欲・態度”というのがあります。

ボランティア活動などを頑張っている子は、社会科の授業の中でも積極的に発言したりするでしょうし、また、”総合所見”のコメントが書きやすいものです。

コメントが書きやすい子というのは、各教科の評定が高くなりやすい子だと思います。報告書全体の整合性が取れているということですから。

 

4.第5学年においては小学校児童指導要録に基づいて記入し、第6学年については、第一学期及び第二学期の評価等を十分参考にして12月31日現在における児童の評価等を記入する。

※ 5年生と6年生の評定のみですので、4年生までの評定は一切関係ありません。そして、6年生の3学期は評価には全く影響しないということです。

 

実際にどの程度報告書は合否に影響するのか

 実際に計算してみる前に注意点をひとつ。報告書の割合が20%と同じ立川国際中と南多摩中でも評定の3、2、1の配点が若干違うのですね。

立川国際中の場合、3→20点、2→10点、1→5点。

南多摩中の場合、3→20点、2→10点、1→4点です。

南多摩中の方が、評定1に対する評価が厳しめです。

 

ですので、細かく言えば、各中学校によって微妙に計算が違ってきます。ここは、各中学校の受検要領を確認する必要があります。

 

立川国際中を例に計算してみます。報告書割合が2割ですので、

100点満点換算で計算すると、オール3の場合、20点、

オール2の場合、10点です。

オール3から、2が一つ増えるたびに約「0.6点」マイナスとなる計算です。

2が多少あったとしても、そこまで神経質になる必要はないと思いますが、オール3に近い生徒とオール2に近い生徒では、100点満点換算で10点の差が生じていることになります。ちょっと大きな差ですね。

 

通知表は低学年のうちから気にすべきか

 合否には、4年生以下の評価は全く影響を及ぼしません。

しかし、私は、少なくとも4年生時点の評価は大いに気にすべきかと思います。理由は2つ。

まず一つ目は、

  • 5年生の担任の先生が評価をつけるとき、おそらく前年の評価を見るという理由からです。この子は以前にどんな評価を受けていたのだろうって思いますよね。会社で人事評価をする人だって、前任者がつけた評価は見るものです。前任がすごくよい評価をつけていれば、悪い評価ってつけにくいものです。

そして2つ目は、

  • できる子はずっとできる。できない子はずっとできない。成績は固定しやすいからです。

4年生まで評価が芳しくない子が5年生になって急にできるようになるとは考えにくいです。自分が子供の頃の周りを考えてもそうですよね。

 

1年生のうちから、通知表をガチガチに気にする必要は全くないかと思いますが、3年生、4年生と学年が上がるにつれ、通知表の評価が低いところをどのように改善していくかという視点は重要かと思います。

 

それではまた。

 

 

 

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