子ども名義の証券口座での運用方法
子供名義の証券口座を作って、資産運用してみよう。そして将来の子供自身による資産形成活動のきっかけにしてあげようという記事は以前書きました。
今日は、私が実際に子ども名義の証券口座でどんな運用方法を行っているかについて、具体的に踏み込んで書いてみたいと思います。
ごくごく普通の投資をしよう!
子ども名義の口座ですから、一発逆転みたいな、仮想通過とかレバレッジをかけたFX取引などはやめましょう。それは、投資ではなく、”投機”です。
趣味の範囲内で自分のお金でやるのがよいかと思います。
ごくごく普通の投資とは、次のような投資です。
ドルコスト平均法により、毎月などの一定の間隔で一定の金額の投資を行う
一定の間隔で一定の金額の投資を継続して行うことを”ドルコスト平均法”と呼びます。なぜこの方法がよいかというと、金融商品の価格が低いときに購入量が多くなり、価格が高いときの購入量が少なくなるからです。高値つかみで泣くという悲しい出来事は起こりません。
価格の低いときに、どかっと一括購入し、価格が一番の高値を付けたときに一括売却すれば一見得なような気がしますが、それは振り返ってみれば分かることで、将来の値動きは誰も予想できません。
投資というのは、プロでもうまくいかない世界ですから、無難にドルコスト平均法を採用するのが、一般的かと思います。
投資信託を中心に購入する。
投資信託とは、投資をする人から集めたお金を大きな資金源として、運用のプロが株式や債券などに投資・運用する金融商品のひとつです。
そして、運用のプロが私たちに代わって数百という銘柄に分散投資をしてくれています。
この分散投資というのが、いわゆる「投資の基本」ですから、投資信託というのは、それを満たしてくれているということです。
また、投資信託は、販売会社、運用会社、信託銀行の3つの金融機関が関わりますが、そのどれかが破綻したとしても、投資額に関わらず投資した資産は制度的に守られており、信託財産として分別管理されているので安心です。
一方、これが個々の株であれば、購入先の会社が潰れてしまえば、資産はゼロとなってしまいます。
投資信託の中でもインデックスファンドが望ましい。
投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。
インデックスファンドとは、日経平均株価や、東証株価指数(TOPIX)といった各種の指標に連動するように作られている投資信託です。
どういうことかというと、例えば東証株価指数は、日本の複数の株価から算出されますが、その計算に用いられる株式だけを集めて投資するようなものです。
一方、アクティブファンドとは、運用のプロが投資先や売買のタイミングを見計らって売買し、インデックスファンドを上回ることを目指しています。一見、アクティブファンドの方が利益が上がりそうですが、世の中、そんなうまくいかないわけで、実際にはインデックスファンドを上回る成績を上げられるアクティブファンドは、そうそう多くはありません。
失敗も多いアクティブファンドよりも、無難にインデックスファンドを選択しておいた方がリスクが少ないです。
そして、何よりのメリットは、それほど知識がなくても、時間がなくても、大丈夫だということです。
個別株の場合でしっかりとリターンを得るには、投資先の会社のビジネスモデルをしっかりと把握した上で、財務諸表を読み解く力が必要になってきますからね。
私の購入しているインデックスファンド
現在、私が子供の証券口座で運用しているインデックスファンドは、以下の3つになります。
購入直後に一時的にマイナスになるものもありましたが、基本的には順調に利益が出ています。
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
これは、日本を含む先進国、新興国の株式に投資されている商品です。投資先が世界中ですから、まさに、世界経済の成長に投資をしていると同じような意味合いになります。
当然、元本保証はないので、リーマンショックのような100年に金融危機の時には、一時的に大暴落し、元本割れをするときもあるでしょう。しかし、その後は上昇に転じ、それ以前の株価を上回っています。
基本的には世界経済というものは成長していくものです。
SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
これは、アメリカの代表的な株価指数に連動する投資成果を目指すものです。リーマンショック時は大きく値を下げましたが、すぐに回復基調に乗り、その後は、右肩上がりで推移しています。
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
これは、先進国を中心とした株式に投資し、MSCIコクサイ・インデックスと連動する投資成果を目指すものです。こちらも基本的には値上がりを続けています。
これら、三つは定番中の定番で、すでにインデックスファンドに投資をされている方は誰でも知っているような商品です。SBI証券でも楽天証券でも人気商品トップ10には掲載されているので、すぐに見つけられるかと思います。
以上が、投資の基本と呼ばれるものです。
こうした基本を親と子供が一緒に学び、お金に関するリテラシーを高めていく。
アクティブファンドや個別の株への投資は、インデックスファンドへの投資が慣れてきてから、試してみる。
そうして、子供が大きくなったときに、証券口座の管理を任せていく。お金に関するリテラシーが高まれば、利回りが以上に高い商品に飛びついてしまったりすることもなくなるかと思います。
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